彼抜きにして、現在のタトゥーを語ることは出来ないであろう。
現在活躍している世界の有名なタトゥーアーティスト達に向けて
「影響を受けた彫師は?」と質問をしたとすると、
7割位が「エド・ハーディー」だと答えるのではないだろうか。
以前のタトゥーの主流はウォークインと言って、
タトゥーショップの壁に飾られているTATTOO FLASHに描かれたデザインから
自分の好きな絵を選び、それをほぼそのまま彫ってもらうスタイルでしたが、
エドはお客さん一人一人違うデザインを描くカスタムスタイルを取り入れ、
タトゥー界に旋風を巻き起こしました。
一つ一つ違うデザインを描く事は、もちろん大変です。
それもお客さんが納得する良いデザインを描かなければ、人は二度と戻って来てはくれない。そんな毎日は緊張、ストレスの連続だったのではないだろうか。
そこを追求した彼の態度は、広く受け入れられました。
Von DutchやDIESELを世界的にヒットさせたクリスチャン・オードジェーがプロデュースし、エド・ハーディーのタトゥー作品を衣類や小物にプリントしたアパレルのブランドが立ち上げられ、世界中のタトゥーが入っていない人々にも広まり、あまりの反響の凄さに、彫師の間では一時期、アパレルブランドなど立ち上げるエドのタトゥーに対する考え方を受け入れる事が出来ないと言った意見もありましたが、一時代を築いたエドの考えはやはり納得せざるを得ないと言う思いに変わっていった様です。
セーラー・ジェリーの弟子であり、日本にも度々訪れ、彫ひでなどの日本の彫師からも、もっと深いタトゥーと言うものを習い、アメリカントラディショナルと日本の伝統刺青をミックスし、より大きなサイズのタトゥーに取り組んでいきます。
現在は彫師としては一応リタイアをし、絵画などの創作活動を続け、気が向いた時にはタトゥーを彫っているそうです。
彫師の中でエドにタトゥーを彫って欲しい人は多いそうですが、もしチャンスを得られれば、
それはとてもラッキーなタトゥーになるでしょう!
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