Mike Bakaty(マイク・ベケティー)はニューヨークで一番長くタトゥーショップを続けていたタトゥーアーティストです。
マイアミで生まれ育ち、ヒューストンに移り住んだ後、1970年34歳のときにニューヨークのマンハッタンのバワリー地区(Bowery)に越してきたのだそうです。
「数年間だけ、軽く住んでみようかな?」くらいの気持ちで住み始めそのままずっと住み続けました。
当時のニューヨークはタトゥー禁止令が発令されており、マイクは1976年から違法でアンダーグラウンドな活動を続け、1997年ついにタトゥー禁止令が取り払われた後に、Fineline Tattooをオープンさせました。
ある日、死神のタトゥーフラッシュを持って、お客さんが来たそうです。
そのデザインはお世辞にも上手いとは言えないもので、自分ならもっと上手く描き直せるよ、と言って数日後にもう一度来てもらったそうです。
数日後に戻ってきたお客さんはマイクが描いた死神とタトゥーフラッシュの死神を見比べて、「あなたのデザインはリアルすぎる。俺はこのフラッシュみたいなタトゥーっぽいデザインが入れたいんだ」と言ったそうです。
タトゥーっぽいデザインと言うのは確かにあります。
綺麗で上手なデザインを求める人だけではない。
それがタトゥーと言ったところでしょうか。
2014年1月末に癌との闘病の末、77歳で亡くなりました。
現在は、ジャパニーズスタイルが得意な息子さんのMehaiさんが、Fineline Tattooを続けています。
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